iPodを買ってから10ヶ月が経つが、購入以来、通勤や外出の時にiPodを持っていかなかったことはないと言い切れるほど肌身離さず持っている。今までのウォークマンではなかったことだ。
iPod以前も、SONYのウォークマンをカセット→CD→MDと律儀に買いかえしていた。しかし、どれも最初は持ち歩くのだが、しばらくすると曲を入れ替えるのが面倒で持ち歩かなくなってしまう。最初は律儀にダビングして、ラベルを丁寧に書いたり、MDにカナで地道に曲名を打ち込んだりしていたのにである。一方、CDディスクマンは入れ替えの面倒さはないのだが、デカいのと、CD単体しか聴けない不便さがネックだった。 そこで、一念発起して一足先に「Goodby MD」を敢行し、これまたSONYのNWウォークマンに買い替えた(128MBで3.5万円くらいした)。本体は小さくてCoolなデザインだし、シリコンオーディオを使っている人もまだ少ないしということで、「俺って進んでるかも」という優越感にひたれたのは良かったのだが、実はこれもあまり長持ちしなかった(それまでに比べればもったほうだが)。 128MBでは30曲程度しか入らないので、すぐに飽きてしまい、頻繁に曲を入れ替えることとなる。今はどうか知らないが、当時のNWウォークマンは、チェックアウト方式のせいか転送に結構時間がかかったし、転送するためのプレイリストもライブラリから手動で選ばないといけないので、意外に面倒なのだ(だからiPod Shuffleの「オートフィル」には、「Apple分かってるなぁ」と思った)。 それに転送ソフトの「OpenMG Jukebox」は、CDDBはイマイチだし、動作は遅いしというクソアプリで、これも面倒さを助長していた(後にRealOneプレイヤから転送するようになってからはだいぶマシになったが)。 余談だが、私が購入したNWウォークマン(写真:NW-E10)は、SONYなのにMP3も再生できるものだった。つい最近までATRACに固執していたためにAppleの後塵を拝することとなったSONYだが、途中までは対応していたMP3をなぜ辞めてしまったのか、今でも理解に苦しむ。 そんなウォークマン遍歴を辿った私にとっては、iPodはまさに大きなカルチャーショックだった。私の音楽生活は「iPod以前」と「iPod以後」に完全に分かれてしまった。 「持っているCDの曲を全部持ち歩ける」「いちいち音楽を入れ替えなくて良い」というのが、これほどまでに便利で楽しいことなのかと。これほどまでに音楽を身近にしてくれるのかと。 そういう意味では、iPodではないHDDプレイヤーでも良かったのかもしれない。しかしOpenMG Jukeboxの使い勝手の悪さの経験から考えて、iTunesのデキの良さもiPodが長持ちしている理由だろうと思う。中でもCDDBが良いというのと、スマートプレイリストの使い勝手の良さが際立つ。これでiTMSが始まれば鬼に金棒だろう。 よく言われているように、ガジェットとしての魅力も長持ちの理由かもしれない。ただ、ガジェットとしては前述のNWウォークマンもなかなかにCOOLだったので、それだけではやっぱりダメなのだろうとも思う。あ、あとクリックホイールの使い勝手の良さも魅力か。 そんなワケで、「iPod以後」はすっかり「Goodby SONY」して音楽生活との再会を楽しんでいる。あんなにSONYのウォークマン買ったのに、結局長い時間音楽を楽しませてくれたのはiPodだった。 私は別にアンチSONYやApple信者ではないつもりだ(信者にはなりかけてるかも?)。だが、曲の大部分をAACでエンコードしなおしているので、SONYがAACに対応しない限り再びSONYのウォークマンを買うことはないだろう。iTunesの「再生回数」や「マイレート」等とお別れするのも難しいし。 ダルい作業から開放されて音楽を楽しめるようになったことで、今まではイヤホンを変えるなんて思いもつかなかったのに、「iPod以後」は高価なイヤホンやヘッドホンを買うようになった。CDの購入枚数やレンタルの頻度が格段に上がった。これでiTMSが始まったら、そっちの出費がかなり多くなるのも確実だ。 残念なのは、バッテリーが弱いことと、20Gで余裕で足りるはずだった容量が既に足りなくなってしまったことだ。そんなワケで、多分iPod photo並みの性能にはなるであろう第5世代iPodを待ちながら、iTunesで曲ファイルにジャケット画像を埋め込む今日この頃だ。
by i196
| 2005-05-13 03:58
| iPod
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